八雲立つ

あらすじ

大学生の七地健生と、布椎家の宗主であり、巫覡(シャーマン)である布椎闇己が出雲族の怨念を昇華させるために、7本の神剣と、その神剣を扱える巫覡を集めていくお話。

大学の劇団取材旅行のついでに健生は祖父の形見の刀を素盞嗚尊、経津主神が祀られてる出雲にある維鈇谷村の道返神社に奉納に行くことになり、闇己と知りあうところから始まります。

49年に一度の秘祭中のため闇己から村から出て行くことを忠告されたのと、劇団内部での揉め事もあり、健生達は東京に帰ることになりますが、偶然にも宗主の代替わりの神事を目撃してしまいます。

神事の内容が宗主である父親の首を神剣・迦具土で刎ねるという衝撃のもので・・・

また、健生と闇己の現代編、マナシとミカチヒコの古代編が交差して話が進んでいきます。

古代編は健生と闇己の祖先(祖先)の話で、出雲族の怨念が生み出され、現代編につながっていきます。

神剣を探ことをベースに話は進みますが、1~3話、長くて5話完結で話が進んでいくので読みやすいです。

最大の敵である闇己の実の父親の邑見眞前の登場や、闇己の実の姉の禁断の恋、闇己の闇落ちなど漫画の内容は結構どろどろして暗いので読むのが辛くなることもありますが、話が面白いのと闇己がとてつもなくカッコいいのであっという間に読めてしまいます。

闇己がカッコいいというか、美しいです!

神剣を使って神の気を憑依させて悪霊や怨念を昇華させていく闇己が美しいので必見です。

この漫画は神社や神様が好きな人、古事記が好きな人、刀や神剣が好きな人、スピリチュアルなど不思議な力がある人の話が好きな人、出雲や熊野が好きな人におすすめの漫画です。

(ちょこちょこ古事記が作中に出てくるので古事記に興味が出でくると思います。)

闇己の結界を張る力とか、怨念を昇華させる力が羨ましくなります。

怨念や悪霊、生霊も出てくるので、夜中に一人で読んでると怖くなるシーンが結構ありますが・・・

健生と闇己の関係性がBANANA FISHのアッシュと英二の関係に似てるので、話の内容は全然違いますが、BANANA FISHが好きな人にもおすすめです。

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